男の子の猫を飼っている飼い主さん向け!

猫の去勢手術の解説です
去勢手術という言葉はよく聞くと思いますが、実際はこんな感じです!

<ポイント>
・日帰りで実施することが多い
・精巣の摘出は、二通りある
・猫は傷のくっつきが速い!

今回去勢手術を受けてくれたのは、「シロちゃん」日本猫で6か月の男の子です

麻酔前の検査では問題ありませんでした
すこし緊張気味のシロちゃん

麻酔をかけていきます。注射薬で麻酔を導入します。

麻酔がかかったら毛刈りをします
丁寧に毛刈りをして衛生状態を保ちます

消毒をして、術部以外はドレープ(手術用の布)で隠します

陰嚢(たまたまの入った袋)の真ん中を切開すると、精巣がぷるんとでてきます

手術の最大のポイントは精巣動静脈の処理です。
従来は「糸で縛って、切る」という方法でした
しかし当院では血管シーリング装置を使い、縫合糸を体に残さない方法で実施します
またこの方法だと手術時間が非常に短いです(10秒ほどで血管処理が終わります)

摘出した精巣です
若い子の場合はちいさくてかわいいですね

猫がすごいのは傷の治りの速さです!
切開した部分を指で「きゅっと」挟むと、傷口がほとんどくっつきます。
犬やほかの動物ではもちろん糸で縫いますが、猫では不要です!
ほんとに猫の自然治癒力はすごいです。
当院では4日間くらいカラーをしてもらい、終了です。

手術から4時間後
飼い主さんが迎えに来てくれました。これにて終了。
シロちゃんおつかれさまでした


どうでしたか?
病院によっても少し方針が異なることもありますが、
猫の去勢手術はおよそこのような感じです。