<実例紹介:ビューティーちゃんの場合>
ワクチンで来院された、ミニチュアダックスのビューティーちゃん。
お腹を触診すると、「ん?」
なにかシコリに触った気がしました

エコーをあてると….

脾臓の腫瘤です!
獣医師による健康チェックを受けることの大切さをご理解いただけると思います。

ビューティーちゃんの場合は、3cmほどで脾臓の外にせり出しているので手術適応と判断。
飼い主さんとご相談して、数日後に手術の運びとなりました。

もうすぐ15歳のビューティーちゃんですが、幸い手術前検査に異常なし!
(脾臓の手術前は入念な術前検査が欠かせません)

お腹を開くと、

真ん中のぼこっとでている塊が腫瘍です。

血管シーリング機器(サンダービート)で摘出していきます
実は脾臓を取るのはむずかしくありません。

しかし血管がたくさんあるので、シーリング機器を有しているかどうかで、
手術時間がまったく違います。
脾臓を取る手技自体は15分もかかりませんでした。

お腹を縫って終わりです
傷は一週間ほどできれいにくっつくはずです

摘出した腫瘍です。ピンセットの先のふくらみがそれです

破裂する前に手術できてよかった!

手術後の、ビューティーちゃん。
夕方面会に来たくれたおかあさんとおとうさんを見て大喜び!
そしてご飯を爆食!!
飼い主さんと大笑いしました

回復が早く、2泊3日で退院しました。
エリザベスウェアを着たビューティーちゃん。お疲れさまでした。