健康診断で来院したチャチャちゃん、5歳の猫ちゃんです。

健康診断の「ついでに」、足にポチッとしたものがあるとのことでした

見てみると左後肢のかかとの部分に桃色の腫瘤ができていました

猫で、桃色の腫瘤…もしや?と思い、細胞診をしてみると

やはり!肥満細胞腫です!!
ヒスタミン顆粒をもっているのが特徴です

肥満細胞腫とは、太った子にできるガンではなく、
肥満細胞という免疫に関与する細胞が腫瘍化したものです

幸い猫では、犬ほどは悪性度が高くなく、比較的簡単に切除できます。
(犬では切除が一苦労です)
毎度のことながら、「飼い主さんの観察力」には脱帽です。

数日後、手術の運びとなりました

腫瘍の周りを、細い電気メスで切開していきます

念のため、「腫瘍底部の膜」も切除します
これは腫瘍の根っ子を残さない為です

2層に分けて、丁寧に縫合していきます
「かかと」は、張力のかかる場所なのでしっかり縫合します

切除した腫瘍と膜です

こちらは病理検査に提出して、悪性度を調べてもらいます
今後も定期的な再発・転移の確認をしていきますが、おそらく大丈夫でしょう

チャチャちゃん、お疲れさまでした!