当院での猫の避妊手術をご紹介します!

避妊手術は一般的な手術ですが、飼い主さん方はその詳細はあまりご存知でないでしょう。
ご参考になればうれしいです。

<よく聞かれるご質問>

避妊手術はいつ受ければいいですか?
当院では生後6か月を推奨しています。
これより早いと体の発育が不十分なことがあり、
これより遅いと初回発情がきてしまい将来の乳腺腫瘍のリスクが高まります。

<実例のご紹介>
今回はラムちゃん(ラガマフィン)の手術をご紹介します

麻酔をかけて、毛刈りをします
消毒したあと、覆布(ドレープ)をかけます

お腹を3㎝程度切開し、子宮を引っ張ってきます
避妊手術の重要なポイントです!
卵巣を確実に摘出し、卵巣への血管をしっかり処理します
真ん中の黄色い豆みたいなのが卵巣です

今回はサンダービートで血管処理をします
従来の糸を使う方法より迅速です

左右の卵巣を処理したあと、子宮頸管を処理します
ここもサンダービートを用いています

お腹を閉じます
何層かに分けて丁寧に縫合していきます

最後に医療用のステープラー(ホッチキス)でとめて終わり!

摘出した子宮と卵巣です
一泊だけ入院してもらい、翌朝体調が問題なければ退院です

術後服がとっても似合っています。ラムちゃんお疲れさまでした