ラットの皮膚腫瘍
1歳を過ぎたラットには皮膚腫瘍が多く発生します。腫瘍は巨大になることもあり、生活に支障がでます。また腫瘍が大きくなると手術の負担も大きいです。従って腫瘍が小さなうちに手術を受けることをお勧めします。当院の院長はラットの皮膚腫瘍摘出のスペシャリストです。その件数は年間50件以上に及びます。
手術をご希望の場合は、事前に一度診察を受けて頂く必要があります。手術の計画をご相談しましょう。手術は通常1泊2日です。手術後はエリザベスカラーを2週間程度着用して抜糸に来てもらいます。
なおメスのラットでは皮膚腫瘍摘出と同時に避妊手術を実施することがあります。避妊手術により腫瘍の再発を防ぐためです。
皮膚腫瘍の手術費用の目安は3-5万円程度です。

ラットの呼吸器疾患
ラットは鼻炎、気管支炎、肺炎などの呼吸器疾患が非常に多いです。その原因は細菌、ウイルスなどがあげられます。マイコプラズマ、肺炎球菌、コリネバクテリウム、マウス肺炎ウイルスなどがこれまで確認されていますが、原因の特定は難しいこともあります。
ラットの呼吸器疾患は、抗生物質(エンロフロキサシン、ドキシサイクリンなど)、気管支拡張薬、ネブライザーで治療をします。しかし完治が難しい場合や一度はよくなっても再発する可能性があります。いずれにせよ早期の治療が有効です。
くしゃみ、鼻水、呼吸がはやいなどの症状がある場合はご受診ください。


ラットの神経疾患
ラットは神経疾患が多いです。とくにてんかんや斜頸の症状がよく見られます。
その原因として、①下垂体腫瘍②脳炎③中耳炎・内耳炎の3つが多いです。しかしこれらを区別することは難しいです。下垂体腫瘍を疑う場合はガルベゴリンというホルモン剤を使用します。脳炎を疑う場合はステロイド剤や痙攣止めを使用します。
完治はむずかしい場合が多く、長期に渡る治療が必要になります。


