内視鏡検査(胃カメラ)では誤飲時の異物除去に有用です。
何かを誤って飲み込んでしまった(誤飲)ときはすぐに病院へご連絡ください。早期であれば催吐処置や内視鏡にて摘出が可能なことが多いです。当院では内視鏡の導入により、多くの異物が摘出可能になり、開腹手術になることは随分減りました。
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内視鏡による異物摘出に関するブログ
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胃カメラの先端から、様々な鉗子(かんし)を出して異物を取り出します。一番スタンダードなのが、鰐口鉗子。

胃の中の異物をパクっとつかみます。

しかし、異物の形状によっては、これらの鉗子で対応できないものがあります。そんな時に役立つのが、「回収ネット」呼ばれる道具です。
これは先端が虫取り網のようになっており、異物を上手く包み込んでくれます。

コイン状の異物を飲み込んだ犬の患者さん。
コインは鰐口鉗子では滑って取れません。

このような時は、回収ネットを使います。
虫取り網のようにコインに被せて、包み込みます。

網にかかってくれました。
このまま回収します。

異物を飲み込んでしまったときは・・・
①すぐに動物病院に電話をする。
自己判断は危険です。遅くなると手術など大事になります。
②動物病院に行くまで、ご飯を食べさせない。
ご飯を食べると内視鏡が大変です。
③同じ物を持参する。
同じものも持っていくと参考になります。例えば、同形のペットシーツ。飲み込んだピアスの反対側など。これ、とても役立ちます。

