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腹腔鏡下胃固定手術

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胃捻転胃拡張(GDV)という病気はご存じでしょうか。最近では、腹腔鏡手術により負担の少ない予防手術ができます。

<胃拡張胃捻転(GDV)とは>
胃が捻れてガスがパンパンに溜まる病気です。
年齢に関係なく発症しますが、圧倒的に大型犬に多い病気です。
症状は急性の吐き気や、腹部膨満です。
緊急手術を受けないと数時間でショック死してしまう非常に恐ろしい病気です。

<GDVの予防手術>
非常に恐ろしいGDVですが、実は予防法があります。それが「胃固定」という手術です。
胃固定は、「胃の一部を腹壁(お腹の壁)に縫い付けて、胃が捻れないよう固定してしまう」という手術法です。胃固定はGDVの唯一の予防法で、予防効果も非常に高いです。

従来の胃固定はお腹を大きく開ける手術でしたが、近年では胃固定が腹腔鏡でできるようになりました。
5ミリの小さな穴を3つ開けるだけで胃固定手術が可能です。
避妊手術や去勢手術の際に一緒に胃固定手術をお勧めしています。

腹腔鏡下胃固定手術は、このようなイメージです↓

腹壁に胃を縫い付けます↓

腹腔鏡下胃固定手術に関するブログ

→大型犬に福音!腹腔鏡下胃固定手術

腹腔鏡下胃固定手術の実施例

お腹に3つの穴を開けて、カメラや器具を挿入し手術します↓

お腹の中はこのようなイメージです↓

完成図です。胃が腹壁に固定されました↓

男の子の傷はこのような感じです↓
緑丸は胃固定の傷口で、青丸は去勢手術の傷口です。

女の子の傷口はこのような感じです↓
胃固定のための傷口を使用し、避妊手術も済ませます。

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