ヒョウモントカゲモドキの卵巣鬱滞に関するブログ
ヒョウモントカゲモドキの卵巣鬱滞の手術の実施例
食欲不振で来院、腹部が腫れている印象がありました。
卵塞(卵を産めずにお腹で詰まること)を疑いましたが、
レントゲンでも卵らしきものは写りません。
これは、「卵巣鬱滞」という卵になる前の「卵の黄身」が
過剰に形成される病気です。
通常は、「卵の黄身の排卵」→「殻の形成」→「産卵」と進むのですが、
このプロセスが何らかの原因でうまくいかないと、黄身だけが残り卵巣鬱滞となります。
その結果、卵巣が過大となり、食欲低下などの症状が出ます。
治療は、外科手術で卵巣を摘出します。
麻酔をかけて、
腹部を切開します。
ヒョウモントカゲモドキの腹壁はとても薄いので、慎重に開腹します。
大きな卵巣が出てきました。
左右の卵巣を取り残さず、摘出します。
摘出した卵巣です↓
お腹の壁を閉じて、手術終了です。
この後、速やかに回復をし、食事もとれるようになりました。