ウサギの歯の病気は「奥歯」に多いです。
奥歯のことを「臼歯」と言います。
彼らは牧草を前歯でちぎり、奥歯でつぶして食べています。
よくみられる奥歯の異常は、「かみ合わせの異常(不正咬合)」です。
不正咬合が起こると、奥歯が異常に伸びてしまいます。
その結果、ご飯が食べられなくなったり、尖った臼歯が舌ベロに刺さり痛みがでます。
<不正咬合の症状>
不正咬合になった場合、下記のような症状がでます。
・牧草など硬いものを残す、食欲が低下する。
・ヨダレが増える、ヨダレで口の周りや足が汚れる。
・口をモゴモゴする仕草が増える。
うさぎの歯科処置に関するブログ
ウサギの歯科処置の実施例
ウサギ用開口器で口を開きます。
臼歯をドリルで削ったり、ヤスリで微調整したりします。
抜歯手術の例
歯根膜剥離チップという器具があると、抜歯はスムーズです。
チップを歯の根っこに挿入していきます
上の歯です。
下の歯です。
最後に歯肉を縫合して、手術完了です。
抜いた歯です。
ウサギの切歯(前歯)は、その名の通り、「草を短く切る歯」です。
咀嚼のメインは臼歯(奥歯)です。
飼い主さんが、切歯の役割を担います。
つまり、牧草を短く切り、ペレットを小粒にすれば大丈夫です。
咀嚼のメインは臼歯(奥歯)です。
飼い主さんが、切歯の役割を担います。
つまり、牧草を短く切り、ペレットを小粒にすれば大丈夫です。
むしろ抜歯後の方が、食べやすくなることが多いです。